(38歳妊婦が2021年9月に出産するまでの体験記です。)
3か月前―8週目に順天堂医院を初めて訪れたとき、受付で20週目の予約も済ませていた。
あの時は「5月なんてまだまだ先」と思っていたのに、長かったような、あっという間だったような。
今日は10時の予約。朝、少し遅めの出勤の夫も、病院の入口まで付き添ってくれた。
20週の検査の流れ
病院に着いたら、入口すぐの自動再診機に診察券を通す。
機械から紙が吐き出されたら、それを会計までなくさずに持ち歩く。紙には「4B」と、行く場所が指定されているので、また梅のエレベーターを使って4階の4Bのエリアへ。
院内は既に大勢の人で、活気があるというか忙しいというか。病院なのに活気があるというのもおかしな表現だけども、コロナで人を避けるようになってからというもの、この病院が私の生活で一番「密」な場所だ。
4Bで改めて受付を済ませると、さっそく担当の看護師が現れ、てきぱきと案内してくれた。その後の流れは以下の通り。
・血圧・体重の測定、採尿を自分で済ませる
・すぐに医師による子宮頸管の長さや胎盤の位置などのチェック(「下からのお産で大丈夫そうですね」と言われた)
・部屋を移動し、おなかの上から赤ちゃんの発育や体の構造をくまなくチェック(体長のほか、心臓が4部屋あるかなどの内臓を含めた検査)
・先生の話を聞く
・助産師との面談
持ち物
・前回の受診時に渡された、夫の直筆サインが必要な紙
・母子手帳
・費用の補助券
・セミオープンシステム共通診療ノート
・飲み物
・採尿があるので直前にトイレに行かずに病院まで行く
助産師との面談
まず最初に、今の体調や不安な点を尋ねてくれた。
そのあと、産後の育児体制について聞かれた。私の場合、親が週に1度程度、手伝いに来てくれることはあっても、基本は夫と2人体制になると話した。すると、「産後鬱にならないためには人手の確保が肝となるので、区のヘルパーのサービス等を今のうちに登録しておくといいですよ」とアドバイスを受けた。特に産後、精神的につらい状況になってからそういったサービスを調べたりするのは大変で、余裕のある今のうちにやっておくべきとのこと。
また問診票で「乳首の先が1cmあるか?」という質問があり、考えたこともなかったので空白のままにしていたところ、授乳がしやすい乳首かどうか、助産師が実際に確認してくれた。「問題なさそうですね」と言いながら、硬さチェックもしてくれて「左のほうが少し固めなようなので、一日10回ほどマッサージをしてみてください(やりすぎは禁物)」と、その方法も教えてくれた。ありがたかった。前回とは別の助産師さんではあるものの、明るく落ち着いた雰囲気で、それでいて頼もしい助産師さんである点は、前回と同じだった。よい方に恵まれている。
所要時間
病院に一歩踏み入れてから外に出るまで、全部で1時間半。
朝早めの予約だったためか、いつもこうなのかはわからないけれど、すべてのステップが途切れることなくスムーズで、待ち時間はほぼなかった。大病院といえば待たされるのが当たり前と思って準備していた本を開く時間も一切なかった。しいて言えば会計は待ったけれど、問題ない範囲。多くの努力や工夫を感じるオペレーションだった。
ちょうどお昼時に解放されたので、足取り軽く街に出た。近くに親子丼のおいしいお店があるらしく心惹かれるけれど、結局バーガーキングにしてしまった。家では健康に気をつけて野菜をたっぷり食べるものだから、止めがたい反動が……。
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