こんにちは。
今回は「部屋は広ければよいわけでもない」と思うに至ったきっかけをご紹介します。
もし、好きな広さの部屋に住んでよいと言われたら?
生涯の家を好きに建ててよいと言われたら?
広々としたリビングルームを手に入れるべきか?
現時点での、私の結論です。
マレーシアで住んでいた部屋
これを語るには、私がマレーシアで住んでいた部屋を紹介するのが手っ取り早いでしょう。
その部屋は、129㎡の3LDKでした。
・ベッドルーム x 3
・トイレ x 3
・バスタブつきのお風呂 x1
・シャワーブース x 1
・バルコニー x 1
トイレが複数あるのは、身内用、来客用、そしてメイド用でした。
このような部屋に、夫が移住してくるまで私は一人で住んでいました。
念のため断ってみますが、私が特別豪華な暮らしをしていたわけではありません。家族連れの日本人駐在員はだいたいこのような感じでした。
私の場合は一人暮らしでしたが、現地の不動産会社が手違いでこの大きな部屋を手配してしまい、そのまま住むことになってしまっただけです。
参考までに、家賃は当時10万円強でした。タイ、ベトナム、インドネシア駐在では考えられない安さです。
残念ながら当時の写真はあまり残っていなかったため、あるもので雰囲気のみご紹介します。
広い部屋のメリット
何人来てもパーティーできる
これといった娯楽のない街に住んでいたため、しょっちゅう誰かしらがホームパーティーを企画し、みんなで集まっていました。多い時は20人ほどでしょうか。
来客に泊まってもらえる
家族や友人が来てくれた際には、いつでも泊まってもらえる場所がありました。
収納場所に困らない
どれだけモノを所有していても、置き場所が無限にあるため、いつも部屋がすっきりしています。
気分転換できる
洗濯のための部屋、寝るための部屋、と用途別に空間があるため、簡単に頭を切り替えることができます。リビングルームにヨガマットを敷いて運動しても、「狭い」と思ったことは一度もありませんでした。
広い部屋のデメリット
コスト(時間・お金)がかかる
なんといっても一番のデメリットはこれではないでしょうか。特に空調。
我が家にはエアコンが4台あり、最も広いリビングルームには、業務用の四角いエアコン(四方から冷気が出る)が設置され、うちに来た友人はだいたい驚いていました。
また、掃除のために週1回メイドさんに来てもらっていました。プロをもってしても全部屋を掃除するのに3時間かかっていました。(メイドさんには1回あたり2千円強を支払っていました。)
電球ひとつとっても、部屋や廊下が多ければそれだけ個数が必要です。
トイレも、使わないまま放置していると干からびるので、定期的に水を流していました。
インターネットも、Wi-fiルーターから遠い寝室では繋がらない、なんてこともありました。
よく歩く
「携帯を寝室に忘れた」「ちょっと喉が渇いた」という際にも、よく歩くことになります。
ちょっとこわい
毎晩眠るマスターベッドルーム以外の、残り2つの寝室には、普段あまり入ることはありませんでした。たまに窓の開閉のために、あるいは置いているモノを取りに入るくらい。
普段足を踏み入れないので、望まぬ客(虫など)と鉢合わせしないだろうかなど、一瞬頭をよぎります。
以上を天秤にかけてみて、広すぎる部屋は、私にはデメリットのほうが大きかったです。
特に見栄を張る必要もないので、東京に帰ったらこぢんまりとした暮らしを再開したいと思っていました。
東京に帰ってきて
「広すぎない、ちょうどいい部屋に住みたい」。
そんな思いで選んだ今の部屋は、50㎡強の2LDKです。
マレーシア時代よりはこのほうが落ち着くのですが、正直なところ、3人暮らしでは狭さを感じています。
かといって、ドイツ移住まではもう引っ越しもしたくないので、ミニマリスト脳を働かせながら、快適な部屋作りを日々模索しています。
ドイツに引っ越すときは70~80㎡程度の物件を探したい。これが私の、今のところの結論です。