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断乳しました(約1歳7カ月)

2023年4月13日に断乳しました。娘は1歳6カ月27日でした。
私にとって大きなイベントだったので書き残そうと思います。

目次

そもそもどんな授乳をしていたか

娘が夜寝る前にだけ、1日1回授乳をしていました。だいたい20~21時の間です。夜中に起きて授乳することはありませんでした(夜間の授乳は、生後2か月目で卒業しました)。正確に計ってはいませんが、これまで左右それぞれ8分くらい。それが、この1週間はそれぞれ2、3分まで短くなっていました。

私の卒乳・断乳への考え方

「卒乳を待つ」のが基本姿勢でした。娘が自然に欲しがらなくなるまで自由に与えよう。いつかは卒業するのだから、と。

そこから一転して断乳を決めた理由

2023年4月13日、台東区の1歳6か月児歯科健康診査に、娘をつれて行きました。そこで歯科医に「そろそろ卒乳しましょう」ときっぱり言われたからです。「母乳は甘い。夜、寝る前にあげるのは歯にはよくない」と。

さかのぼって3月末。上司との期末面談で「2023年は、可能であれば国内出張も検討してほしい」と言われました。出張とは、つまり授乳できないことです。

さらにさかのぼって3月中旬。1歳6か月内科健診で、用紙の「授乳している(母乳)」にマークしたところ、看護師が「あ、まだ授乳してるのね」という表情を見せました。一瞬でしたが、それで「多分私はマイノリティ。みんなだいたい卒乳しているんだな」とわかりました。

さらにさかのぼること今年の1月。友人に「いつ卒乳したの?」と聞いたところ「1歳4か月」との返答。

こうした経験の積み重ねから、今回の歯科医の「卒乳しましょう」が決定的なひと言となりました。

断乳チャレンジ1回目

実は少し前の3月、娘がちょうど1歳半のタイミングで一度、断乳に挑戦していました。

お風呂上がり、いつものように「さあ次はおっぱいの時間だ」と私に近づいてくる娘。ニコニコしながら、開いた片手で自分の胸をたたくのが、彼女流の合図。しかし夫が娘をベッドに入れました。いつもと違う流れに、ベビーベッドの柵の向こう側から、大きな目で私を見て泣き出す娘。その視線が痛くて、一緒にボロボロ泣き始める私。娘もイヤで、私も寂しいなら、断乳なんて必要ないじゃないか。ベッドから娘を抱き上げ、初回チャレンジはものの数分で失敗に終わりました。

2度目の正直

歯科医に「卒乳を」ときっぱり言われたその日の夜、2度目のチャレンジをすることにしました。
断乳がとんでもなく寂しいことだとは、前回のチャレンジでわかっていました。今回は心の準備はできている。歯によくない。食事で十分栄養は摂れている。授乳はいつか卒業するものだ。

今回は娘がベッドに入るタイミングで私は別室に移動し、あとのことは夫がやってくれました。娘は前回のように泣き、その間、夫が娘のそばについていてくれました。5分くらいでしょうか。娘は泣くのをやめ、しばらくして眠りました。

私は隣の部屋で様子を聞きながら、一人で泣きました。娘とくっついて、彼女が眠る前の静かな時間を一緒に過ごすのが幸せだったのだと、このときはっきり知りました。昨日の夜が最後だと知っていたなら、もっと目に焼きつけておけばよかった。時に勢いは必要だけど、あまりに唐突な決定・実行だったかも。「おっぱいの時間」と自分の胸をトントンたたきながら、ニコニコしてくれる姿をもう見ることはない。

娘を寝かしつけた夫が、寝室から出てきました。私はしばらく夫に抱きついて離れませんでした。「彼女も寂しそうだったよ」と娘の様子を教えてくれて、さらに涙が出ました。

そして断乳2日目の夜。昨晩と同様、夫が寝かしつけてくれました。娘はおっぱいを求めて泣くことはありませんでした。ベッドに入り、最近娘がハマっている寝る前の一人語り(とにかくいろいろな発音を練習している)をひとしきり楽しんだあと、静かに眠りました。

断乳を終えて

娘が自然と卒乳するのを待つべきだっただろうかという気持ちは、完全にはぬぐえていません。初めて寝返りをうった時、つかまり立ちをしたとき、歩いたとき、いつも自然な成長を待ちました。卒乳も彼女のタイミングを待ち、自然に独り立ちしていく様子を見たい気持ちがありました。

「今回は、君につきあうことになったな」と夫。
「僕も、彼女が自然に卒業するのを待つのでいいと思っていた。医者の言うことにそこまで左右される必要もなかったと思う。でも、決めたことは決めたこと。」
落ち込んでいると、夫は私を励ましてくれる。
「彼女もママに感謝しているよ。ママはこれまでおっぱいをがんばってくれた。大きく育つことができて、元気もくれて、歯並びもよくしてくれてありがとうと言っているよ。自分の決めたことに自信をもって。」
何度でも、飽きもせず励ましてくれました。

その後、胸のトラブルは?

今のところ乳腺炎のような症状はありません。断乳2日目の夜、胸が張る感覚があり少しだけ搾乳しました。様子を見て変化があればブログに追記します。

娘が生まれてから約1年7カ月。産後、私の頭の中は授乳のことでいっぱいでした。母乳が出ない、乳首が切れる、うまく姿勢がとれない、乳腺炎になる、哺乳瓶拒否がいきなり始まる、乳首を嚙まれるようになるなど、苦難の連続だったのが、いつのまにか娘とのコミュニケーションの時間となり、最後は涙ながらに終わりを惜しみました。

娘との初の共同作業であり、母としてできる最初の仕事の終わり。娘の独り立ちがまた一つ進む。
家族一緒に、次のステージに踏み出そうと思います。

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この記事を書いた人

1982年生まれ、A型。会社員。2014年よりドイツに3年半、マレーシアに2年半、駐在員として海外で働く。2020年10月、コロナ禍の中、本帰国。現在はドイツ人の夫、2021年生まれの娘と、都内で三人暮らし。
趣味は朝ヨガ。好きな食べ物はダークチョコレート。

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