6年間の海外生活中「これは役立った」という薬をご紹介します。
通勤、出張、休暇中、バッグに入れて持ち歩いていました。これから海外生活を始める方だけでなく、海外旅行を計画中の方、出張予定の方のご参考になればと思います。
葛根湯
風邪のひきはじめや肩こりに効果を発揮する漢方薬です。
2014年、ドイツに赴任した最初の冬。学生時代の先輩が日本から遊びに来てくれ、一緒にベルリン旅行をしました。0℃から5℃をウロウロするような寒さでした。
その夜、ひょっとしたら明日風邪をひくかもしれないような、鼻と喉のぼんやりした違和感に気づきました。そこで「これ飲む?」と先輩が渡してくれたのが葛根湯でした。その日の晩と翌朝、計2回服用したところ、風邪にはならず元気に旅を続けることができました。「絶対くる」と思っていたものが来なかった衝撃的体験でした。その3か月後、今度は家族が遊びに来てくれることとなり、葛根湯を一箱買ってきてもらいました。
空振りでもいいので、出張先で疲れを感じたらすぐ飲むことにしていました。朝・昼・晩と服用できるよう、携帯するのは3包。体調管理は海外単身生活者の必須スキル。風邪は一度ひいたら一週間はどうにもならない。風邪の症状を抑えるのでなく、風邪を迎え撃つのが葛根湯だと思っています。
ロキソニン
生理痛と頭痛に使っていました。
私の頭痛パターンは2通り。肩こりからの頭痛と、水分不足からの頭痛です。
水分不足とは、例えばポーランドのアウシュヴィッツ強制収容所を訪れた時のこと。予想に反して晴天で、だだっ広い敷地内を歩くうちに軽い熱中症を引きおこしたのか、その後ホテルに戻って頭痛と嘔吐に苦しみました。一度見学が始まると敷地内で飲み物を買える機会はなく、もっとたくさんの水を持ってくればよかった。ほかの場所でも、特に旅で何度かこれをやってしまっています。
肩こりからにせよ、水分不足からにせよ、まず頭痛を抑えれば吐くことにまでは至らないこともわかってきたので、2粒、持ち歩くようにしています。
太田胃散A錠剤
食べすぎ、胃もたれにはこれ。特に出張中に役立ちました。
ヨーロッパ駐在中はイタリア、スペイン出張がまあまあありました。彼らとの夕食は20時、21時に始まります。特にイタリアでは出される量も多く調整しにくい。食べ終わったら消化もままならないまま就寝時間がやってくる。これが胃にくるのです。翌日の朝食が手につかず、仕事にも身が入らないという悪循環が生まれる。そんなときに頼っていました。
いかがでしたでしょうか。
個々人の体調、仕事内容、渡航国によって必要な薬はさまざまあるかと思いますが、私の場合についてご紹介しました。最後までお読みいただきありがとうございました。